こんにちは、おさまりです。
できるだけシンプルに暮らしたいと思っています。
最近子供のスクリーンタイムにまつわる印象的な二つの出来事がありました。そこで改めて色々と考えたことがあったので、書いていきたいと思います。
ここで言うスクリーンタイムは、スマホ、タブレット、PC、テレビなど何かしらの機器で動画などを観ている時間、と定義しておきます。
YouTubeを見せたことがないと言ったら驚かれた話
もうすぐ3歳になる子を持つお父さんと話す機会があって、話の流れで「我が子はYouTubeの存在を知らないと思う」と言ったら驚かれました。
できれば見せたくないと考えているそうですが、車の中でどうにもおとなしくしてくれなくて、そんなときのYouTubeが癖になっているとかで。
で、普段どうしてるんですかって話になったので、我が家の方法を色々とご紹介しました。そのあたりは後述しますね。
「なんか観たい」と20分ごね続けた子の話
息子を連れて眼科に行ったときの話です。待合室で5歳くらいの男の子がスマホで何かを観たいとお父さんに訴えていました。
お父さんはあの手この手で他の何かに興味を持たせようとしているようでしたが、結局その子は我々がその場を離れるまでの約20分間、しきりに「なーんーかー観ーたーい!」と言い続けておりました。
ちなみにその間息子は飾ってあるミニカーをずっと見ていました。
スクリーンタイムはできれば短くしたいと思っている親は多い
で、この二つの出来事で何を思ったかと言うと、みんな本当は見せたくないんだなってことです。
いやたった二つの事例でいきなり「みんな」とするのはおかしいんだけど、周りの子育て世代を見ても「どんどん見せたい」と思っている人はいなくて、「あまり見せたくはないんだけど…」と若干の後ろめたさみたいなものを感じながら見せている人が多いんですよね。
確かに周りに迷惑をかけそうなときとか、危なっかしいことをしてしまいそうなときには、座っておとなしく動画を観ていてくれた方が安心です。
集中して動画を観ていたから救われた命とかも、もしかしたらあるかもしれません。
だからここではスクリーンタイムが良いとか悪いとかそういう議論はせず、できれば短くしたいと思っている人たちにとって何かしらのヒントになるといいな、という思いで次項を書いていきたいと思います。
スクリーンタイムほぼゼロの我が家のやり方
まず私は今月5歳になった息子ひとりしか育てたことがありません。
兄弟姉妹がいたらまた全然状況が違うだろうし、子によって性格も全然違うし、サンプル数1につき参考にならない部分が大いにあることを先に詫びておきます。
基本的にテレビはつけない
我が家は基本的に22時以降しかテレビをつけません。
息子は21時に就寝するので、つまり息子が起きている時間にはテレビがついていることはないということです。
子育てするにあたって参考にしている本があります。
語りかけ育児 0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児 単行本 サリー ウォード, Sally Ward 価格:1750円 |
20年以上前のイギリスの本ですが、子育てのベースは時代が違えど、国が違えど、そこまで変わらないと思っています。
この本の主張としては、「忙しくても一日に30分間だけは子供と一対一で向き合う時間を確保し、その間はテレビや音楽など音の出るものは一切消して、静かな環境で語りかけましょう」というものです。0〜4歳の月齢・年齢別にアドバイスが書いてあります。
この本の中には「幼少期の大切な時期に一日30分以上テレビなどを見せてはいけない、どうしても見せるなら一緒に見る」といった記載もあり、なるべくは語りかけも含めて実践しようとしてきました。
とはいえ現代の共働きワンオペ主婦に毎日それができるかと言うと、難しいよねぇ。
ということで、例外があります。
「夕食を用意する間は20分間英語でトーマスを観ても良い」ことにしています。
参考にしているのはこちらです。
子どもの未来を広げる「おやこえいご」 〜バイリンガルを育てる幼児英語メソッド〜 [ 小田 せつこ ] 価格:1650円 |
私自身の英語コンプレックスを息子には引き継がせたくないと(一応元国際線CAなのに今となっては2年弱かじった韓国語と同程度もしくはもっとできないかも、情けない)、とりあえず幼少期から英語教育だけはやらせたいと思っておりまして。
この本では、幼少期に英語の動画を活用して大量のインプットを行うことを推奨しており、そのポイントはつまり「毎日」!
でもね、全然毎日できてません。
息子が大好きなレゴに集中していたら、わざわざそれを中断してトーマスを見せるのもなんだかなぁと思うので、一緒に遊ぼうと言われてもどうしても手が離せない、かつ一緒に料理をするよりトーマスを観たいと言ったときだけに限定しています。結果、週に2〜3回とかですかね。
2話セットで約20分間のトーマスを10セット分くらい録画してあるのですが、それを繰り返し観せています。
本が推奨している大量のインプットには全然足りていないとは思うのですが、1歳半から続けている週一回の英語教室の効果もあってか、最近はなかなか流暢に「What is this?」などと言うとりまして、夫は聞き取れてません。
まあ親にとっては忙しくてテレビに頼りたくなるときに、「子供にとって良いことをしているんだ」と少しでも思えるとちょっと気持ちが楽というかね。そんな感じでやってます。
あとは他にも二つ例外がありまして(ほぼゼロと言っときながら例外多くてすんません)。
一つ目は日曜18〜19時は家族で「相葉マナブ」を観る、ということ。いつの頃からか家族揃って観るのが習慣になっている、唯一の番組です。
ちょうど夕食の時間帯でもあるのですが、日曜だけはテレビを観ながら食べていいルールになっています。
本当はいつも通り静かな環境で食に集中する方がいいんだろうとは思う反面、日曜だけのお楽しみみたいな感じになっているから、それはそれでいいやと考えています。
二つ目として、雨の週末にたまに家で映画の上映会をします。英語でディズニーなどを観ることが多いですが、日本語でジブリを観たりすることも。
ということで、色々と例外はあるのですが、ポイントとしては息子が起きている時間に目的もなくテレビがついていることは皆無であるということですかね。
ちなみに大人が観たい番組は基本的に録画しておいて、22時からのニュースの後に観ることが多いです。
絵本が身近にある環境を作る
絵本のある子育てをしたいと思っています。
毎月絵本が届くサービスを私の母(息子にとっての祖母)がプレゼントとして、息子が1歳くらいの頃からやってくれています。
なるべく毎晩寝る前に絵本を読むことを習慣にしてきましたが、5歳になった今は絵本より図鑑類を寝室に持っていくことも増えました。
毎晩の本は基本的に息子自身に選ばせていて、絵本も図鑑も最近は自分で読むことが多いです。
寝る前以外にも、なんか静かだなと思ったら一人で黙々と絵本や図鑑を読んでいることが多く、なかなかの本好きに育っている様子。
幼稚園でも「本当に本が好きなんですね」と先生によく言われます。というのも、おやつや配布物を配り終えたら一人分だけ余って「取りに来てないのだれー?」と周囲を見渡すと、息子が一人離れたところで本を読み耽っている、ということが往々にしてあるらしく。それはそれでどうなん。
そんな調子なので、外出時にはポケットサイズのトーマス図鑑を持っていくことを習慣にしています。
きかんしゃトーマス ポケットコレクション (マイポケットキャラクター 1) 価格:1100円 |
こちらはぶっくくらぶの本ではありませんが、小さくて持ち歩きやすいわりに内容が濃く、トーマス大好きな息子がずっと飽きずに読んでくれるので非常に重宝です。
もちろんぶっくくらぶの絵本も良質なものばかり。
毎月ぶっくくらぶ通信という会員向け冊子が同封されてくるのですが、そこに寄稿された、幼少期から続けてまもなく卒業という中学生たちの手紙を読むと、もう感動して泣けてきます。
良質な絵本や本との出会いによって、彼らがいかに豊かな想像力や深い洞察力を養ってきたかが、大人にまったく引けを取らぬ素晴らしい文章によって伝わってきます。
息子も15歳になったとき、そんな素敵な人になっていてくれたら嬉しいです。
スマホ、タブレットはないものとする
スマホやタブレットはないものとして扱うことが、スクリーンタイムを短くしたいと思っている人にとっては最も有効的ではと感じています。
先日5歳になった息子に、スマホやタブレットで動画(息子自身を撮ったもの以外)を見せたことはおそらく一度もありません。私が幼少の頃はそんなもの元々なかったわけだし、特に問題なくやっていけています。
ついスマホやタブレットに頼りたくなるのって、外出先で他人に迷惑をかけそうなときだと思うのですが、まずそういうところにあまり行かないようにするというのが前提としてあります。
子連れで出かけるなら、なるべく子供歓迎のところに行くようにします。そうすれば多少走り回っても騒いでも、周りもみんなそんな感じで気にならなかったりするしね。
でもそうでない飲食店など(子供可だけどそこまで歓迎って感じでもないお店)に行きたいときや、電車や飛行機などの移動中はやはり周囲への配慮が必要です。
2歳くらいまではシールブックやマグネットブックを何冊か持ち歩いてとっかえひっかえそれを与え、飽きたら抱っこする、ぐずってどうしようもなくなったらその場を離れるかもう帰宅する、みたいな感じでやっていました。
飛行機はさすがに帰宅できませんが、タイミング良く寝てくれたり、機内でもらったおもちゃで遊んだり。あとは元CAからすると、機内で子供がギャン泣きしても、周囲のみなさん意外と協力的です。平日日中の便ならなおさら。だから動画を見せてなんとかおとなしくさせなきゃとか、そんなふうに思わなくて大丈夫ですよ。
ちなみに我が家は車に乗る機会は少ないのですが、車でおもちゃや歌やおやつでどれだけ対策してもぐずってしまうときは、もうそのまま泣かせてました。誰にも迷惑かけないからね。
3歳以降は前述したトーマス図鑑やその他の絵本、ドリルなどを持ち歩いています。それらでそこそこ間が持ちますが、それにも飽きてちょろちょろ走り回ったりするときは、公園でも行こっか、とか、もう帰ろっかみたいになることが多いです。
とりあえず、スマホやタブレットは子供にとっては「ない」ことにしてしまう。それが最も効果的だと思っています。親がいじっていると興味を持つので、子供の前ではなるべく触らないということも心がけています。
たまにスマホで撮った息子の写真や動画を一緒に見たりすることはあります。そんな短い時間でも、子供はすぐ操作を覚えるし、やはり興味はかなりありそうです。
小学生になる頃には、お友達の影響でタブレットやらゲームやらにも日常的に触れるようになるのかなぁと思っていますが、それまでは「ないものとする」ことを続けていくつもりです。
スマホでスマホを撮れないことに気づきアイキャッチ用に撮ったiPad。ブルドーザーを添えて。
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